外壁塗装のDIY費用は何で決まるか|業者に頼む場合との比較と判断基準

住宅の外壁と塗装用ローラーのイメージに、文字「外壁塗装 DIYか業者か」「費用の内訳と3つの判断基準」を入れたアイキャッチ

※塗装naviプラスは株式会社ユーコーが運営する情報サイトです。記事内でご紹介する「ユーコーペイント」は当社の住宅塗装事業です。塗装naviプラス自体では施工を行っておりません。

この記事の結論

外壁塗装をDIYする費用は、塗料代よりも「足場」「下地処理」「塗り回数」をどこまで自分で用意するかで大きく変わります。手が届く1階部分や付帯部の小さな面積ならDIYでも成り立ちますが、2階以上の高さがある外壁や、ひび割れ・はがれが広い外壁は業者に頼むほうが費用と仕上がりの見通しが立てやすくなります。判断の軸は「高さ」「面積」「下地の状態」の3つです。

「外壁を自分で塗れば安く済むのでは」と考えて調べ始める方は少なくありません。この記事では、外壁塗装をDIYするときに何に費用がかかるのかを項目ごとに整理し、業者に頼んだ場合の料金例と並べて、どちらを選ぶかの判断基準をまとめます。具体的な塗り方の手順は扱いません。

目次

外壁塗装をDIYする費用は何で決まるか

外壁塗装のDIY費用は、塗料・道具・養生材・足場(または高所作業の手段)・下地補修材の5つの合計で決まります。このうち塗料以外の項目は見落とされやすく、とくに足場の有無で総額の見通しが大きく変わります。

ローラー、延長ポール、刷毛、バケット、マスキングテープ、養生シート、手袋と保護メガネを並べた外壁塗装のDIY道具一式
外壁塗装のDIYでは、塗料のほかに道具と養生材の費用がかかります(イメージ)
費用の項目DIYで必要か量・規模の決まり方見落としやすい点
塗料(下塗り材・上塗り材)必要塗る面積 × 製品ごとの塗布量 × 塗り回数下塗り材は上塗り材と別に要る。外壁材に合う組み合わせを選ぶ必要がある
道具(ローラー・刷毛・バケット・延長ポール)必要塗料の種類と面積下塗り用と上塗り用で分けると、色や材料が混ざりにくい
養生材(マスキングテープ・マスカー・ブルーシート)必要窓・サッシ・植栽・車など、塗らない部分の量近隣の車や外壁への塗料の飛散にも備える必要がある
高圧洗浄機あるとよい外壁全体を洗うかどうか汚れやチョーキング(白い粉)を落とさずに塗ると密着しにくい
下地補修材(シーリング材・補修材)外壁の状態によるひび割れ・目地の劣化の量劣化が広いと、材料費よりも作業時間がかかる
足場(または高所作業の手段)2階以上を塗るなら必要建物の高さと外周脚立だけで2階の外壁を塗るのは転落の危険が大きい

塗料の量は「塗る面積 × 塗布量 × 塗り回数」で見積もる

塗料の必要量は、製品ごとにカタログや缶に記載されている「塗布量(1平方メートルあたりの使用量)」に、塗る面積と塗り回数を掛けて求めます。塗布量は製品によって異なるため、ほかの製品の数字を流用せず、使う製品の表示で計算してください。窓などの開口部を差し引いた実際の塗装面積を測ることが、費用を見積もる第一歩になります。

道具と養生材は「塗らない場所」の多さで増える

ローラーや刷毛などの道具は、面積よりも塗料の種類と塗り分けの数で必要な本数が決まります。一方、養生材は窓・サッシ・換気口・植栽・エアコン室外機など、塗らない場所が多いほど増えます。ローラーの選び方や塗りムラを防ぐ使い方は「ムラなく綺麗に塗るローラー塗りの基本と実践テクニック」で詳しく解説しています。

業者に外壁塗装を頼んだ場合の費用(料金例)

業者に頼む場合の費用には、塗料代に加えて足場・高圧洗浄・下地処理・養生の費用が含まれるのが一般的です。比較の材料として、当社の住宅塗装事業であるユーコーペイントが公開している料金を引用します。

プラン(外壁塗装パック)料金(税込)耐久年数の目安
シリコンプラン65万円~8~10年
ラジカルプラン70万円~10~13年
フッ素プラン76万円~13~15年
無機プラン87万円~15年~
出典:ユーコーペイント「料金一覧」(2026年10月8日確認)。2階建て約30坪を目安とした淡彩色の料金。正確な金額は現地調査の上で決定し、建物の劣化状況や土地の状況により変動する場合があります。

同ページでは、全プラン共通で足場設置・高圧洗浄・下地処理・養生を含み、3回塗りと工事保証5年が付くと記載されています。DIYの費用と比べるときは、塗料代だけでなく、これらの項目を自分で用意した場合にいくらかかるかで並べると、条件のそろった比較になります。

外壁塗装のDIYと業者の比較|費用以外で差が出る5項目

DIYと業者の差は費用だけでなく、高所作業の安全・下地処理・塗り回数と乾燥・天候の管理・保証の5項目に表れます。費用が安く見えても、この5項目のどれかが欠けると塗り直しの時期が早まり、結果として割高になることがあります。

比較項目DIYの場合業者に頼む場合
高所作業の安全足場を自分で手配・設置する必要がある。脚立での2階作業は転落の危険が大きい足場の設置が工事に含まれることが多い
下地処理(洗浄・補修)洗浄やひび割れ補修の手間がかかり、省くと密着しにくい洗浄・補修を工程として行う
塗り回数と乾燥時間塗料ごとの塗り重ね間隔を自分で守る必要がある製品の仕様に沿って工程を組む
天候の管理週末だけで作業すると、雨や気温で工程が延びやすい天候に合わせて日程を調整する
保証なし(不具合はすべて自己対応)工事保証を設けている業者が多い(内容は業者ごとに確認)

高さ2メートルが安全面の目安になる

労働安全衛生規則第518条は、高さ2メートル以上の箇所で墜落の危険がある作業をするとき、事業者に足場などで作業床を設けることを求めています。これは事業者に課されたルールで、個人のDIYに直接適用されるものではありません。ただ、プロの現場でも2メートルを境に足場が必要とされていることは、DIYで高い場所を塗るかどうかを考える目安になります。

2階建て住宅の外周に組まれた足場と作業床、メッシュシート。高い位置の外壁を塗るために必要な設備の様子
2階以上の外壁を塗るには、足場などの作業床が必要になります(イメージ)

気温・湿度・雨の条件で作業できない日がある

文部科学省が公開している建築工事の標準仕様(第18章 塗装工事 18.1.6)では、塗装場所の気温が5℃以下、湿度が85%以上、または換気が適切でなく結露するなど塗料の乾燥に不適当な場合は、原則として塗装を行わないとしています。外部の塗装は、降雨のおそれがある場合や強風時にも原則として行わないとされています。週末だけで作業するDIYでは、この条件に当たる日が重なると工期が延びます。

DIYで済む範囲・業者に頼むべき範囲の判断基準

DIYで済むかどうかは「高さ」「面積」「下地の状態」の3つで判断できます。3つのうち1つでも業者側に当てはまる場合は、まず見積もりを取って、DIYの費用と比べてから決めると判断を誤りにくくなります。

判断の軸DIYでも成り立ちやすい業者に頼むほうがよい
高さ地面から手が届く1階部分、塀、門扉2階以上の外壁、屋根に近い部分
面積一面の一部、付帯部(雨戸・戸袋など)の小さな面積外壁全面、複数の面にまたがる塗り替え
下地の状態汚れや色あせが中心で、ひび割れ・はがれが少ないひび割れ、塗膜のはがれ、目地の劣化が広い
外壁のサイディングに出たひび割れ、塗膜のはがれ、色あせ、目地シーリングの劣化を写した近接の様子
ひび割れやはがれが広い外壁は、業者に見積もりを頼んで比べるのが目安です(イメージ)

なお、室内の壁や天井の塗り替えは高所作業や天候の制約が小さく、DIYに向いています。室内のDIYについては「【DIYでイメチェン!】壁・天井を塗り替える方法」をご覧ください。

外壁塗装を業者に頼むと決めたら

業者に頼むと決めたら、塗る範囲・劣化の場所・次の塗り替えまでの目安年数をそろえて、2〜3社から見積もりを取ります。見積書の比べ方と契約前の確認項目は「外壁塗装の業者の選び方|相見積もりの比べ方と契約前の確認項目」で解説しています。

業者に頼んだ場合の料金を確認したい方へ

大阪府大東市・守口市・門真市を中心に住宅の外壁塗装・屋根塗装を手がけるユーコーペイントでは、プラン別の料金と含まれる工程を公開しています。DIYの費用と比べる材料としてご覧ください。

※塗装naviプラスは株式会社ユーコーが運営する情報サイトです。ユーコーペイントは当社の住宅塗装事業です。塗装naviプラス自体では施工を行っておりません。

外壁塗装のDIY費用についてよくある質問

外壁塗装をDIYすると業者より安くなりますか?

塗料代だけを比べるとDIYのほうが安く見えますが、足場・洗浄・下地補修・養生の費用と手間を含めると差は縮まります。2階以上の外壁や全面の塗り替えでは、業者の見積もりと条件をそろえて比べることをおすすめします。

2階の外壁を脚立で塗っても大丈夫ですか?

おすすめしません。プロの現場では、労働安全衛生規則第518条により高さ2メートル以上で墜落の危険がある作業には足場などの作業床が求められています。個人のDIYでも、この高さを超える外壁は足場を組むか、業者に頼むことを検討してください。

外壁塗装に必要な塗料の量はどう計算しますか?

塗る面積に、製品ごとに表示されている塗布量と塗り回数を掛けて求めます。下塗り材と上塗り材は別に計算します。塗布量は製品によって異なるため、使う製品のカタログや缶の表示を確認してください。

一部だけDIYして、残りを業者に頼むことはできますか?

業者によって対応が異なります。一部を自分で塗った場合、塗料の種類や塗り重ねの条件が業者の工程と合わないことがあるため、塗る前に見積もりの段階で相談しておくと行き違いを防げます。

監修:沖 裕也(株式会社ユーコー 代表取締役/塗装歴25年)
運営:株式会社ユーコー(塗装naviプラス) 運営者情報

出典:
・労働安全衛生規則(e-Gov法令検索)第518条
・文部科学省 公開資料 第18章 塗装工事 18.1.6(施工管理)
・ユーコーペイント「料金一覧」(2026年10月8日確認・上記CTAのリンク先)

  • URLをコピーしました!
目次